SC-OBC Module V1 Development Board Product Manual

1. はじめに

本マニュアルは、SC-OBC Module V1 を搭載できる SC-OBC Module V1 Development Board の各種インタフェースに関する詳細を記述しております。
SC-OBC Module V1 Development Board は、SC-OBC Module V1 へ電源を入れ、機能を動作させ、評価を円滑に行うことを目的に設計されています。
SC-OBC Module V1 Development Board の仕様については、『SC-ESP-00107: テスト用IFボード仕様』を参照してください。

2. 用語の定義

用語 説明

OBC

SC-OBC Module V1 を示す。

Dev Board

SC-OBC Module V1 Development Board を示す。

Versal

OBC の Main Processor である AMD 社製の Versal AI Edge Series VE2302 を示す。

Versal PMC MIO 0

Versal PS の Bank 500 に属する Multiplexed I/O を示す。

Versal PMC MIO 1

Versal PS の Bank 501 に属する Multiplexed I/O を示す。

Versal LPD MIO

Versal PS の Bank 502 に属する Multiplexed I/O を示す。

Versal HDIO

Versal PL の Bank 302 に属する低速の I/O を示す。

Versal XPIO

Versal PL の Bank 703 に属する高速の I/O を示す。

IGLOO2

OBC の Safety Processor である Microchip 社製の IGLOO2 FPGA を示す。

IGLOO2 MSIO (Bank 5)

IGLOO2 の Bank 5 に属する低速または高速の Multi-Standard I/O を示す。

IGLOO2 MSIO (Bank 8)

IGLOO2 の Bank 8 に属する低速または高速の Multi-Standard I/O を示す。

主電源

OBC の場合は Dev Board から供給される +5V を示す。
Dev Board の場合は AC アダプターから供給される +12V を示す。

FTDI IC

FTDI 社製 の Quad High-Speed USB to Multi-Purpose UART/MPSSE IC である FT4232H-56Q を示す。

3. インタフェース仕様

3.1. インタフェースレイアウト (CON, LED, SW)

Interface_Layout1.svg
部品番号 インターフェース名称 形状 備考

CON1

OBC インタフェース

基板間コネクタ 400ピン (Terminal type / 1.27mm ピッチ)

挿抜寿命:1,000回

CON2

BPD 電源供給用インタフェース

ピンヘッダ 2ピン (2.54mm ピッチ)

CON3

CON18 信号線観測用インタフェース

ピンヘッダ 5ピン (2.54mm ピッチ)

コネクタ非搭載

CON4

IGLOO2 FPGA JTAG インタフェース

シュラウド型ピンヘッダ 10ピン (5ピン x 2列 / 2.54mm ピッチ)

CON5

IGLOO2 デバックインタフェース

ピンヘッダ 4ピン (2.54mm ピッチ)

CON6

Versal / IGLOO2 デバックインタフェース

USB Type.C コネクタ

CON7

Versal Reserve インタフェース

ピンヘッダ 4ピン (2.54mm ピッチ)

コネクタ非搭載

CON8

microSD カードインタフェース

microSD コネクタ

CON9

USB2.0 インタフェース

USB Type.A コネクタ

CON10

Gigabit Ethernet インタフェース

Gigabit Ethernet コネクタ

CON11

FMC モジュール接続用インタフェース

基板間コネクタ 400ピン (Socket type / 1.27mm ピッチ)

CON12

Versal MIO 拡張インタフェース

ピンヘッダ 20ピン (10ピン x 2列 / 2.54mm ピッチ)

CON13

CON19 信号線観測用インタフェース

ピンヘッダ 3ピン (2.54mm ピッチ)

コネクタ非搭載

CON14

Versal HDIO 拡張インタフェース

ピンヘッダ 48ピン (24ピン x 2列 / 2.54mm ピッチ)

CON15

IGLOO2 MSIO (Bank 5) 拡張インタフェース

ピンヘッダ 48ピン (24ピン x 2列 / 2.54mm ピッチ)

CON16

Dev Board 主電源供給インタフェース

DCジャック

対応プラグ : 2.1mmΦ (センタープラス)

CON17

USER LED 制御インタフェース

ピンヘッダ 4ピン (2.54mm ピッチ)

CON18

IGLOO2 RS422/485 インタフェース

端子台 5ピン (5.0mm ピッチ)

CON19

CAN インタフェース

端子台3ピン (5.0mm ピッチ)

CON20

Dev Board 主電源供給インタフェース

端子台2ピン (5.0mm ピッチ)

SW1

Versal 起動モード制御スイッチ

DIPスイッチ (4ポジション)

SW2

Versal POR 制御スイッチ

タクトスイッチ

工場出荷用途

SW3

IGLOO2 POR 制御スイッチ

タクトスイッチ

工場出荷用途

SW4

Dev Board 主電源切り替えスイッチ

スライドスイッチ (SPDT)

LED1

Versal 起動状態インジケータ

LED (黄緑色)

LED2

Versal エラー状態インジケータ

LED (赤色)

LED3

1Gbps Ethernet リンク状態インジケータ

LED (黄緑色)

LED4

FMC モジュール電源供給インジケータ

LED (黄緑色)

LED5

Dev Board 主電源供給インジケータ

LED (黄緑色)

LED6~LED9

USER LED

LED (黄緑色)

3.2. OBC インタフェース (CON1)

CON1 は OBC との接続インタフェースです。

搭載コネクタ:SEAM-40-02.0-S-10-1-A-K-TR (Samtec)

3.3. BPD 電源供給用インタフェース (CON2)

CON2 は Versal の Battery Power Domain (BPD) に対し、電源を供給することが可能なインタフェースです。
BPD は Real Time Clock (RTC) と Battery Backup RAM (BBRAM) を包括しています。
RTC と BBRAM は、通常は OBC 内で生成される電圧 (VCCAUX_PMC_SMON) により動作していますが、OBC の主電源が切断された場合、CON2 から供給される電圧で維持、または保持されます。

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

1

VCC_BATT_IN

Power

VCC_BATT_IN

電源 (VCC_BATT_IN)

2

GND

Power

VCC_BATT_IN

電源 (GND)

3.4. CON18 信号線観測用インタフェース (CON3)

CON3 は CON18 に接続したデバイスとの通信信号をプローブで観測するためのインタフェースです。
CON3 のピンアサインは、下表のように CON18 と同じピンアサインとなっています。
信号線の詳細は CON18 の仕様を参照してください。

CON3
ピン番号
ピン名称 CON18
ピン番号

1

RS422_TXP

1

2

RS422_TXM

2

3

RS422_RXP

3

4

RS422_RXM

4

5

GND

5

3.5. IGLOO2 FPGA JTAG インタフェース (CON4)

CON4 は IGLOO2 の FPGA JTAG インタフェースです。
ピン配列は Microchip 社製の FPGA デバッカである FrashPro5 に対応しています。

  • 奇数ピン列

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

1

M2GL_JTAG_TCK

Input

VDD_1V8_M2GL_B4

IGLOO2 JTAG クロック

3

M2GL_JTAG_TDO

Output

VDD_1V8_M2GL_B4

IGLOO2 JTAG データ出力

5

M2GL_JTAG_TMS

Input

VDD_1V8_M2GL_B4

IGLOO2 JTAG データ選択

7

NC

-

VDD_1V8_M2GL_B4

TP20に接続

9

M2GL_JTAG_TDI

Input

VDD_1V8_M2GL_B4

IGLOO2 JTAG データ出力

  • 偶数ピン列

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

2

GND

Power

VDD_1V8_M2GL_B4

電源 (GND)

4

NC

-

VDD_1V8_M2GL_B4

TP21に接続

6

VDD_1V8_M2GL_B4

Power

VDD_1V8_M2GL_B4

電源 (VDD_1V8_M2GL_B4)

8

M2GL_JTAG_TRSTB

Input

VDD_1V8_M2GL_B4

IGLOO2 JTAG リセット

10

GND

Power

VDD_1V8_M2GL_B4

電源 (GND)

3.6. IGLOO2 デバックインタフェース (CON5)

CON5 の Pin 2, 3 が IGLOO2 の UART に割り当てられており、Console として使用が可能です。
Pin 1, 4 は IGLOO2 の Reserve ピンです。

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

1

M2GL_RSVD0

In/Out

VDD_1V8_M2GL_B4

Reserve

2

M2GL_RSVD1

Output

VDD_1V8_M2GL_B4

IGLOO2 UART TXD

3

M2GL_RSVD2

Input

VDD_1V8_M2GL_B4

IGLOO2 UART RXD

4

M2GL_RSVD3

In/Out

VDD_1V8_M2GL_B4

Reserve

3.7. Versal / IGLOO2 デバックインタフェース (CON6)

CON6 は Versal 及び IGLOO2 のデバックインタフェースです。
FTDI IC が搭載されており、以下のデバック方法の選択が可能です。

  • Versal FPGA JTAG

  • Versal APU/RPU Console

  • IGLOO2 Safety Processor Telemetry/Telecommand

また CON6 には、双方向高速マルチプレクサを経由して、Versal の 高速シリアル通信信号である GTYP が接続されており、Versal SmartLynq+ HSDP でのデバックも可能です。

3.7.1. Versal FPGA JTAG

Versal の FPGA JTAG インタフェースです。
JP13~JP18 に挿入されているジャンパーソケットを『FTDI』シルク側へ切り替えると、FTDI IC の Channel. A に接続され、利用が可能となります。

3.7.2. Versal APU/RPU Console

Versal の APU/RPU のコンソールです。
JP19~JP24 に挿入されているジャンパーソケットを切り替えることにより、FTDI IC へ Versal の UART にマッピングされたシリアル通信信号が接続され、利用が可能となります。
FTDI IC の Channel. B には Versal の UART0、Channel. C には UART1 が接続されます。
またシリアル通信信号には Versal LPD MIO と Versal HDIO の 2種類があり、各々が独立しているため、一方のシリアル通信信号がテストで使用されることになっても、もう一方をコンソールとして利用することが可能です。

FTDI IC Channel Mapping I/O Select JP

B

UART0

Versal LPD MIO

JP19~JP21: 1-2

Versal HDIO

JP19~JP21: 2-3

C

UART1

Versal LPD MIO

JP22~JP24: 1-2

Versal HDIO

JP22~JP24: 2-3

3.7.3. IGLOO2 Safety Processor Telemetry/Telecommand

IGLOO2 の UART を利用し、OBC からの Telemetry 信号によるモニタ、または OBC への Telecommand 信号によるモード変更が可能です。
JP25~JP29 に挿入されているジャンパーソケットを『FTDI』シルク側へ切り替えると、FTDI IC の Channel. D に接続され、利用が可能となります。

3.7.4. Versal SmartLynq+ HSDP

Versal の HSDP (High-Speed Debug Port) を使用し、AMD社製 SmartLynq+ モジュールを介して高速デバックおよびトレースが可能です。
JP34 へジャンパーソケットを挿入することで利用が可能となります。

3.8. Versal Reserve インタフェース (CON7)

CON7 には Versal PMC MIO 1 が接続されています。
CON7 に繋がる MIO は、SD カードインタフェースとの間にレベルシフタを設ける場合、その通信方向を制御する目的で使用されます。
Dev Board では、双方向通信が可能なレベルシフタを採用しており、本機能は不要となるため Reserve としています。

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

1

PMC_MIO46_SD0_DIRC

Output

VDD_1V8_PMC

Versal (PMC_501_MIO46) へ接続

2

PMC_MIO47_SD0_DIR0

Output

VDD_1V8_PMC

Versal (PMC_501_MIO47) へ接続

3

PMC_MIO48_SD0_DIR1

Output

VDD_1V8_PMC

Versal (PMC_501_MIO48) へ接続

4

NC

-

-

-

3.9. microSD カードインタフェース (CON8)

CON8 は microSD カードを挿入できるインタフェースです。
開発の初期では、起動するためのソフトウェアを OBC 上の Flash メモリや eMMC ではなく、microSD カードに書き込んで使用することを想定しています。

3.10. USB2.0 インタフェース (CON9)

CON9 は OBC を USB2.0 のホストとして利用可能なインタフェースです。
CON9 から供給される電源である VBUS には、Dev Board の主電源から生成され、Load Switch を経由した +5V が使用されます。
VBUS は USB2.0 に準拠しています。

3.11. Gigabit Ethernet インタフェース (CON10)

CON10 は RJ45 型ジャックの Gigabit Ethernet インタフェースです。
Versal の APU へ Linux OS をポーティングすることで、OBC へのリモートログインが可能となります。
接続のリンクが確立した場合、CON10 に搭載されている緑色の LED が点灯します。
また通信中は、同じく CON10 に搭載されている黄色の LED が点滅します。
CON10 を使用する場合、Versal LPD MIO の電源ドメインが 1.8V 以上となるように JP38~JP41 を選択してください。

3.12. FMC モジュール接続用インタフェース (CON11)

CON11 は、Versal PL または IGLOO2 の高速シリアル通信信号を評価する目的で、市販の FMC モジュールを接続することが可能なインタフェースです。
接続を想定している FMC モジュールを以下に示します。

  • iWave 社製 PCIe Gen3 x8 FMC モジュール (iW-FMC-PCIe-I2)

  • opsero 社製 M.2 M-key Stack FMC (OP073)

  • opsero 社製 RPi Camera FMC (OP068)

  • AMD 社製 FMC XM105 Debug Card (HW-FMC-XM105-G)

搭載コネクタ:ASP-134486-01 (Samtec)

3.13. Versal MIO 拡張インタフェース (CON12)

CON12 は、Versal PMC MIO 0 , Versal PMC MIO 1 , Versal LPD MIO の内、CON1 に接続され、かつ CON8 (microSD) , CON9 (USB2.0) , CON11 (Ethernet) で使用されていない MIO が接続されているインタフェースです。
CON12 の Pin 1~8 に接続されている Versal LPD MIO は、ジャンパーソケットにより CON12 以外の回路へ接続が可能となるため注意が必要です。
CON12 に接続されている電源 (VDD_B502) は Versal LPD MIO の電源ドメインにもなり、その電圧は JP38~JP41 で選択が可能です。
また VDD_B502 には Load Switch が設けられており、Versal の主電源が切断された場合、確実に Versal Bank 502 への電源も切断します。
CON12 の Pin 13~14 に接続されている Versal PMC MIO 0 と Versal PMC MIO 1 は、電源ドメインが 1.8V で固定されていることから、レベルシフタ (IC27) を介して VDD_B502 へ電源ドメインを変換し Versal LPD MIO と揃えています。
そのため、Pin 13~14 の通信方向に従って JP47~JP48 を切り替える必要があることに注意してください。

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

1

LPD_MIO0_UART0_RXD

Input

VDD_B502

CON1(J25) または JP20 (FTDI IC Channel.B) へ接続

2

LPD_MIO1_UART0_TXD

Output

VDD_B502

CON1(K25) または JP21 (FTDI IC Channel.B) へ接続

3

LPD_MIO2_CAN0_RX

Input

VDD_B502

CON1(J26) または JP44 (CAN Transceiver) へ接続

4

LPD_MIO3_CAN0_TX

Output

VDD_B502

CON1(K26) または JP43 (CAN Transceiver) へ接続

5

LPD_MIO4_UART1_TXD

Output

VDD_B502

CON1(J27) または JP24 (FTDI IC Channel.C) へ接続

6

LPD_MIO5_UART1_RXD

Input

VDD_B502

CON1(K27) または JP23 (FTDI IC Channel.C) へ接続

7

LPD_MIO6_I2C0_SCL

Output

VDD_B502

CON1(J28) または JP36 (CON11に繋がるレベルシフタ) へ接続

8

LPD_MIO7_I2C0_SDA

In/Out

VDD_B502

CON1(K28) または JP37 (CON11に繋がるレベルシフタ) へ接続

9

LPD_MIO8

In/Out

VDD_B502

CON1(J29) へ接続

10

LPD_MIO9

In/Out

VDD_B502

CON1(K29) へ接続

11

LPD_MIO10

In/Out

VDD_B502

CON1(J30) へ接続

12

LPD_MIO11

In/Out

VDD_B502

CON1(K30) へ接続

13

PMC_MIO12_3V3

In/Out

VDD_B502

IC27 を経由して CON1(J33) へ接続

14

PMC_MIO37_3V3

In/Out

VDD_B502

IC27 を経由して CON1(H33) へ接続

15

GND

Power

VDD_B502

電源 (GND)

16

GND

Power

VDD_B502

電源 (GND)

17

VDD_B502

Power

VDD_B502

電源 (VDD_B502)

18

VDD_B502

Power

VDD_B502

電源 (VDD_B502)

19

VDD_B502

Power

VDD_B502

電源 (VDD_B502)

20

VDD_B502

Power

VDD_B502

電源 (VDD_B502)

3.14. CON19 信号線観測用インタフェース (CON13)

CON13 は、CON19 に接続したデバイスとの通信信号をプローブで観測するためのインタフェースです。
CON13 のピンアサインは、下表のように CON19 と同じピンアサインとなっています。
信号線の詳細は CON19 の仕様を参照してください。

CON13
ピン番号
ピン名称 CON19
ピン番号

1

CAN_CANL

1

2

CAN_CANH

2

3

GND

3

3.15. Versal HDIO 拡張インタフェース (CON14)

CON14 は Versal HDIO が接続されたインタフェースです。
NC ピンを挟んで 12ピンずつの 3 Block に分かれており、それぞれの Block の列が PMOD のピン配列に対応しています。
CON14 へ複数の PMOD を挿入した場合、PMOD 同士が互いに干渉しないよう NC ピンが挟まれています。
CON14 に接続されている電源 (VDD_B302) は Versal HDIO の電源ドメインにもなり、その電圧は JP49~JP52 で選択が可能です。
VDD_B302 には Load Switch が設けられており、Versal の主電源が切断された場合、確実に Versal Bank 302 への電源も切断します。

  • Block 1

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

1

HDIO_302_L0P

In/Out

VDD_B302

CON1(A22) へ接続

3

HDIO_302_L0N

In/Out

VDD_B302

CON1(B22) へ接続

5

HDIO_302_L2P

In/Out

VDD_B302

CON1(A26) へ接続

7

HDIO_302_L2N

In/Out

VDD_B302

CON1(B26) へ接続

9

GND

Power

VDD_B302

電源 (GND)

11

VDD_B302

Power

VDD_B302

電源 (VDD_B302)

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

2

HDIO_302_L1P

In/Out

VDD_B302

CON1(A24) へ接続

4

HDIO_302_L1N

In/Out

VDD_B302

CON1(B24) へ接続

6

HDIO_302_L3P

In/Out

VDD_B302

CON1(B23) へ接続

8

HDIO_302_L3N

In/Out

VDD_B302

CON1(C23) へ接続

10

GND

Power

VDD_B302

電源 (GND)

12

VDD_B302

Power

VDD_B302

電源 (VDD_B302)

  • Block 2

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

19

HDIO_302_L4P

In/Out

VDD_B302

CON1(B25) へ接続

21

HDIO_302_L4N

In/Out

VDD_B302

CON1(C25) へ接続

23

HDIO_302_L6P_HDGC

In/Out

VDD_B302

CON1(D24) へ接続

25

HDIO_302_L6N_HDGC

In/Out

VDD_B302

CON1(E24) へ接続

27

GND

Power

VDD_B302

電源 (GND)

29

VDD_B302

Power

VDD_B302

電源 (VDD_B302)

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

20

HDIO_302_L5P_HDGC

In/Out

VDD_B302

CON1(D22) へ接続

22

HDIO_302_L5N_HDGC

In/Out

VDD_B302

CON1(E22) へ接続

24

HDIO_302_L7P

In/Out

VDD_B302

CON1(D26) へ接続

26

HDIO_302_L7N

In/Out

VDD_B302

CON1(E26) へ接続

28

GND

Power

VDD_B302

電源 (GND)

30

VDD_B302

Power

VDD_B302

電源 (VDD_B302)

  • Block 3

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

37

HDIO_302_L8P_UART0_RXD

Input

VDD_B302

CON1(E21) へ接続

39

HDIO_302_L8N_UART0_TXD

Output

VDD_B302

CON1(F21) へ接続

41

HDIO_302_L10P_UART1_RXD

Input

VDD_B302

CON1(E25) へ接続

43

HDIO_302_L10N_UART1_TXD

Output

VDD_B302

CON1(F25) へ接続

45

GND

Power

VDD_B302

電源 (GND)

47

VDD_B302

Power

VDD_B302

電源 (VDD_B302)

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

38

HDIO_302_L9P

In/Out

VDD_B302

CON1(E23) へ接続

40

HDIO_302_L9N

In/Out

VDD_B302

CON1(F23) へ接続

42

NC

-

-

-

44

NC

-

-

-

46

GND

Power

VDD_B302

電源 (GND)

48

VDD_B302

Power

VDD_B302

電源 (VDD_B302)

表に含まれていないピンは全て NC

3.16. IGLOO2 MSIO (Bank 5) 拡張インタフェース (CON15)

CON15 は IGLOO2 MSIO (Bank 5) が接続されたインタフェースです。
CON14 と同様に 12ピンずつの 3 Block に分かれており、それぞれの Block の列が PMOD のピン配列に対応しています。
CON14 と同様、複数の PMOD を挿入した場合、PMOD 同士が互いに干渉しないよう Block を離していますが、 MSIO の本数が多いことから、CON14 では NC ピンであった Block の間にも MSIO を接続しています。
CON15 に接続されている電源 (VDD_M2GL_B5) は IGLOO2 MSIO (Bank 5) の電源ドメインにもなり、その電圧は JP53~JP56 で選択が可能です。
ただし、IGLOO2 の主電源は Dev Board の主電源に連動していることから、VDD_B502 や VDD_B302 とは異なり、VDD_M2GL_B5 には Load Switch を設けていません。

  • Block 1

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

1

M2GL_MSIO196PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(J5) へ接続

3

M2GL_MSIO196NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(K5) へ接続

5

M2GL_MSIO198PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(J7) へ接続

7

M2GL_MSIO198NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(K7) へ接続

9

GND

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (GND)

11

VDD_M2GL_B5

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (VDD_M2GL_B5)

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

2

M2GL_MSIO197PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(J6) へ接続

4

M2GL_MSIO197NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(K6) へ接続

6

M2GL_MSIO201PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(J8) へ接続

8

M2GL_MSIO201NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(K8) へ接続

10

GND

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (GND)

12

VDD_M2GL_B5

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (VDD_M2GL_B5)

  • Block 1~2

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

13

M2GL_MSIO203PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(J9) へ接続

15

M2GL_MSIO203NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(K9) へ接続

17

GND

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (GND)

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

14

M2GL_MSIO204PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(J10) へ接続

16

M2GL_MSIO204NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(K10) へ接続

18

GND

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (GND)

  • Block 2

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

19

M2GL_MSIO208PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(G5) へ接続

21

M2GL_MSIO208NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(H5) へ接続

23

M2GL_MSIO212PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(G7) へ接続

25

M2GL_MSIO212NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(H7) へ接続

27

GND

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (GND)

29

VDD_M2GL_B5

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (VDD_M2GL_B5)

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

20

M2GL_MSIO209PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(G6) へ接続

22

M2GL_MSIO209NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(H6) へ接続

24

M2GL_MSIO213PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(G8) へ接続

26

M2GL_MSIO213NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(H8) へ接続

28

GND

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (GND)

30

VDD_M2GL_B5

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (VDD_M2GL_B5)

  • Block 2~3

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

31

M2GL_MSIO216PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(G9) へ接続

33

M2GL_MSIO216NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(H9) へ接続

35

GND

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (GND)

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

32

M2GL_MSIO221PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(G10) へ接続

34

M2GL_MSIO221NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(H10) へ接続

36

GND

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (GND)

  • Block 3

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

37

M2GL_MSIO222PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(E5) へ接続

39

M2GL_MSIO222NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(F5) へ接続

41

M2GL_MSIO228PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(E7) へ接続

43

M2GL_MSIO228NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(F8) へ接続

45

GND

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (GND)

47

VDD_M2GL_B5

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (VDD_M2GL_B5)

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

38

M2GL_MSIO226PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(F6) へ接続

40

M2GL_MSIO226NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(F7) へ接続

42

M2GL_MSIO230PB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(E9) へ接続

44

M2GL_MSIO230NB5

In/Out

VDD_M2GL_B5

CON1(F9) へ接続

46

GND

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (GND)

48

VDD_M2GL_B5

Power

VDD_M2GL_B5

電源 (VDD_M2GL_B5)

3.17. Dev Board 主電源供給インタフェース (CON16)

CON16 は Dev Board へ主電源を供給するためのインタフェースです。
DC ジャックを採用しており、対応する AC アダプターのプラグ仕様は、外径 5.5mm、内径 2.1mm のセンタープラスです。
CON16 を使用する場合、CON20 へ電圧を印加しないでください。

搭載コネクタ:PJ-002AH (Same Sky)

3.18. USER LED 制御インタフェース (CON17)

CON17 はユーザーが任意で使用が可能な LED (USER LED) を制御できるインタフェースです。
1つのピンに対して1つの LED が制御可能です。
ピンに対し High レベルの信号を入力すると LED が点灯し、Low レベルを入力すると消灯します。
各ピンに対して 6V 以上の電圧を印加しないよう注意してください。

ピン番号 ピン名称 I/O 説明

1

ULED1

Input

LED6 の制御が可能

2

ULED2

Input

LED7 の制御が可能

3

ULED3

Input

LED8 の制御が可能

4

ULED4

Input

LED9 の制御が可能

3.19. IGLOO2 RS422/485 インタフェース (CON18)

CON18 は、IGLOO2 の UART と RS-422/RS-485 規格で通信が可能なインタフェースです。
JP25~JP29 に挿入されているジャンパーソケットを『RS422』シルク側へ切り替え、CON18 へ RS-422/RS-485 の規格に対応したデバイスを接続することで通信が可能となります。
JP30~JP33 により、半二重または全二重の通信方式への切り替えや、終端抵抗の切り替えが可能となります。
また CON3 で通信信号の観測が可能です。

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

1

RS422_TXP

Output

VDD_3V3_C

IGLOO2 の UART_TX が差動変換されたプラス側の信号

2

RS422_TXM

Output

VDD_3V3_C

IGLOO2 の UART_TX が差動変換されたマイナス側の信号

3

RS422_RXP

Input

VDD_3V3_C

IGLOO2 の UART_RX が差動変換されたプラス側の信号

4

RS422_RXM

Input

VDD_3V3_C

IGLOO2 の UART_RX が差動変換されたマイナス側の信号

5

GND

Power

VDD_3V3_C

電源 (GND)

3.20. CAN インタフェース (CON19)

CON19 は CAN 通信のインタフェースです。
CAN0 にマッピング可能な Versal LPD MIO が、CAN Transceiver により差動信号へ変換され CON19 へ接続されています。
JP42~JP44 へジャンパーソケットを挿入することで利用が可能ですが、ここで使用している MIO は CON12 にも分岐しているため注意が必要です。
また、JP45~JP46 へジャンパーソケットを挿入することで、CAN 通信の終端が可能です。
CON19 を使用する場合、Versal LPD MIO の電源ドメインが 1.8V 以上となるように JP38~JP41 を選択してください。

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

1

CAN_CANL

In/Out

-

CAN L 信号

2

CAN_CANH

In/Out

-

CAN H 信号

3

GND

Power

-

電源 (GND)

3.21. Dev Board 主電源供給インタフェース (CON20)

CON20 は、CON16 と同じく Dev Board の主電源を供給するためのインタフェースです。
5mm ピッチの 2ピンの端子台を採用しています。
CON20 を使用する場合、CON16 へ電圧を印加しないでください。

ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ 説明

1

VIN

Power

VIN

電源 (+12V)

2

GND

Power

VIN

電源 (GND)

3.22. Versal 起動モード制御スイッチ (SW1)

SW1 は Versal の起動モードを制御するための DIP スイッチです。

モード ピン番号 ピン名称 I/O 電源グループ

MODE 0

1, 8

XCVE_MODE0

Input

電源 (VDD_5V0_CM)

MODE 1

2, 7

XCVE_MODE1

Input

電源 (VDD_5V0_CM)

MODE 2

3, 6

XCVE_MODE2

Input

電源 (VDD_5V0_CM)

MODE 3

4, 5

XCVE_MODE3

Input

電源 (VDD_5V0_CM)

スイッチの設定により、以下のように起動モードを設定することが可能です。

SW1.svg
MODE 0 MODE 1 MODE 2 MODE 3 起動モード

ON

ON

ON

ON

JTAG

ON

OFF

ON

ON

QSPI32 (NOR Flash)

OFF

OFF

ON

ON

SD v3.0 (microSDカード)

その他の設定

禁止

3.23. Versal POR 制御スイッチ (SW2)

SW2 は Versal の External POR (Power On Reset) の制御が可能なタクトスイッチです。
工場出荷時にのみ使用することを想定しているため使用しないでください。

3.24. IGLOO2 POR 制御スイッチ (SW3)

SW3 は IGLOO2 の POR (Power On Reset) の制御が可能なタクトスイッチです。
工場出荷時にのみ使用することを想定しているため使用しないでください。

3.25. Dev Board 主電源切り替えスイッチ (SW4)

SW4 は Dev Board の主電源の ON/OFF の切り替えが可能なスライドスイッチです。
『ON』シルク側へトグルを移動させることで主電源が回路へ供給され、『OFF』シルク側へ移動させることで供給を切断することが可能です。

SW4.svg

3.26. Versal 起動状態インジケータ (LED1)

LED1 は Versal の起動状態を示す黄緑色のインジケータです。
POR (Power On Reset) により消灯し、PMC Start-up Flowchart に従って起動が正常に完了した場合に点灯します。

3.27. Versal エラー状態インジケータ (LED2)

LED2 は Versal のエラーの発生状態を示す赤色のインジケータです。
正常に動作している場合は消灯し、エラーが発生した場合に点灯します。

3.28. 1Gbps Ethernet リンク状態インジケータ (LED3)

LED3 は CON10 での通信状態を示すインジケータです。
1Gbps での Ethernet 通信が確立した場合に点灯します。
10Mbps, 100Mbps の場合は消灯します。

3.29. FMC モジュール電源供給インジケータ (LED4)

LED4 は FMC モジュールへの電源供給の状態を示す黄緑色のインジケータです。
Dev Board から OBC へ電源が供給され、Versal の起動が完了し、FMC モジュールへの電源が正常に供給された場合、点灯します。

3.30. Dev Board 主電源供給インジケータ (LED5)

LED5 は主電源の供給状態を示す黄緑色のインジケータです。
CON16 または CON20 から主電源が正常に供給された場合に点灯します。
SW4 のトグルが『OFF』シルク側へ移動された場合、消灯します。
また主電源に約 5A 以上の電流が流れた場合も消灯します。

3.31. USER LED (LED6~LED9)

LED6~LED9 はユーザーが任意で使用が可能な黄緑色の LED です。
詳細は CON17 を参照してください。

4. インタフェースレイアウト (JP)

Interface_Layout2.svg
部品番号 インターフェース名称 形状

JP13~JP18

Versal FPGA JTAG セレクタ

ピンヘッダ 18ピン (6ピン x 3列 / 2.54mm ピッチ)

JP19~JP21

Versal APU/RPU Console (UART0) セレクタ

ピンヘッダ 9ピン (3ピン x 3列 / 2.54mm ピッチ)

JP22~JP24

Versal APU/RPU Console (UART1) セレクタ

ピンヘッダ 9ピン (3ピン x 3列 / 2.54mm ピッチ)

JP25~JP29

IGLOO2 Telemetry/Telecommand セレクタ

ピンヘッダ 15ピン (5ピン x 3列 / 2.54mm ピッチ)

JP30~JP33

RS-422/RS-485 通信設定セレクタ

ピンヘッダ 8ピン (4ピン x 2列 / 2.54mm ピッチ)

JP34

Versal GTYP セレクタ

ピンヘッダ 2ピン (2.54mm ピッチ)

JP35~JP37

Versal I2C セレクタ

ピンヘッダ 6ピン (3ピン x 2列 / 2.54mm ピッチ)

JP38~JP41

Versal Bank 502 電源セレクタ

ピンヘッダ 8ピン (4ピン x 2列 / 2.54mm ピッチ)

JP42~JP44

Versal CAN セレクタ

ピンヘッダ 6ピン (3ピン x 2列 / 2.54mm ピッチ)

JP45~JP46

Versal CAN 終端セレクタ

ピンヘッダ 4ピン (2ピン x 2列 / 2.54mm ピッチ)

JP47~JP48

Versal MIO 通信方向セレクタ

ピンヘッダ 4ピン (2ピン x 2列 / 2.54mm ピッチ)

JP49~JP52

Versal Bank 302 電源セレクタ

ピンヘッダ 8ピン (4ピン x 2列 / 2.54mm ピッチ)

JP53~JP56

IGLOO2 Bank 5 電源セレクタ

ピンヘッダ 8ピン (4ピン x 2列 / 2.54mm ピッチ)

JP57~JP58

FMC モジュール I/O電圧セレクタ

ピンヘッダ 4ピン (2ピン x 2列 / 2.54mm ピッチ)

4.1. Versal JTAG セレクタ (JP13~JP18)

JP13~JP18 は Versal FPGA JTAG インタフェースの接続先を切り替えることが可能なインタフェースです。
ジャンパーソケットを Pin 1-2 間に挿入すると、FTDI IC の Channel. A へ接続され、CON6 (USB Type.C) からアクセスが可能となります。
また Pin 2-3 間に挿入することで、レベルシフタ (IC22, IC23) を介して、CON11 に接続した FMC モジュールと通信が可能となります。
ジャンパーソケットがデフォルトで Pin 1-2 間へ挿入されており、2 x 6 サイズであるため、一度に6ピンの切り替えが可能です。

JP13.svg

REF

ピン番号

I/O

1

2

3

JP13

FTDI_JTAG_TMS

XCVE_JTAG_TMS

FMC_JTAG_TMS

Input

JP14

FTDI_JTAG_TDI

XCVE_JTAG_TDI

FMC_JTAG_TDI

Input

JP15

FTDI_JTAG_TDO

XCVE_JTAG_TDO

FMC_JTAG_TDO

Output

JP16

FTDI_JTAG_TCK

XCVE_JTAG_TCK

FMC_JTAG_TCK

Input

JP17

GND

GND

GND

Power

JP18

VDD_FTDI_JTAG

VDD_1V8_B503

VDD_FMC_JTAG

Power

4.2. Versal APU/RPU Console (UART0) セレクタ (JP19~JP21)

JP19~JP21 は、FTDI IC の Channel. B への接続先の切り替えが可能なインタフェースです。
ジャンパーソケットを Pin 1-2 間へ挿入すると、Versal LPD MIO にマッピングされた UART0 と接続されます。
また Pin 2-3 間へ挿入することで、Versal HDIO にマッピングされた UART0 (EMIO)へ接続されます。
接続後は CON6 (USB Type.C) からアクセスが可能となります。
ジャンパーソケットがデフォルトで Pin 1-2 間へ挿入されており、2 x 3 サイズであるため、一度に3ピンの切り替えが可能です。

JP19.svg
ピン名称 ピン番号

REF

1

2

3

JP19

VDD_B502

VDD_FTDI_BDBUS

VDD_B302

JP20

LPD_MIO0_UART0_RXD

FTDI_BDBUS_TXD

HDIO_302_L8P_UART0_RXD

JP21

LPD_MIO1_UART0_TXD

FTDI_BDBUS_RXD

HDIO_302_L8N_UART0_TXD

VDD : Power / RXD : Input / TXD : Output

4.3. Versal APU/RPU Console (UART1) セレクタ (JP22~JP24)

JP22~JP24 は、FTDI IC の Channel. C への接続先の切り替えが可能なインタフェースです。
ジャンパーソケットを Pin 1-2 間へ挿入すると、Versal LPD MIO にマッピングされた UART1 と接続されます。
また Pin 2-3 間へ挿入することで、Versal HDIO にマッピングされた UART1 (EMIO)へ接続されます。
接続後はどちらも CON6 (USB Type.C) からアクセスが可能となります。
ジャンパーソケットがデフォルトで Pin 1-2 間へ挿入されており、2 x 3 サイズであるため、一度に3ピンの切り替えが可能です。

JP22.svg
ピン名称 ピン番号

REF

1

2

3

JP19

VDD_B502

VDD_FTDI_CDBUS

VDD_B302

JP20

LPD_MIO5_UART1_RXD

FTDI_CDBUS_TXD

HDIO_302_L10P_UART1_RXD

JP21

LPD_MIO4_UART1_TXD

FTDI_CDBUS_RXD

HDIO_302_L10N_UART1_TXD

VDD : Power / RXD : Input / TXD: Output

4.4. IGLOO2 Telemetry/Telecommand セレクタ (JP25~JP29)

JP25~JP29 は、IGLOO2 の UART の接続先の切り替えが可能なインタフェースです。
IGLOO2 の UART にアクセスすることで、OBC からの Telemetry 信号によるモニタや、OBC への Telecommand 信号によるモード変更が可能となります。
ジャンパーソケットを Pin 1-2 間へ挿入すると、FTDI IC の Channel. D と接続され、CON6 (USB Type.C) からアクセスが可能となります。
また Pin 2-3 間へ挿入することで、CON18 から RS-422/RS-485 の規格に対応したデバイスでアクセスが可能となります。
ジャンパーソケットがデフォルトで Pin 1-2 間へ挿入されており、2 x 5 サイズであるため、一度に5ピンの切り替えが可能です。

JP25.svg
ピン名称 ピン番号

REF

1

2

3

JP25

VDD_FTDI_DDBUS

VDD_1V8_M

VDD_RS422

JP26

FTDI_DDBUS_TXD

M2GL_UART_RX

RS422_R

JP27

FTDI_DDBUS_RXD

M2GL_UART_TX

RS422_D

JP28

NC

M2GL_UART_DE

RS422_DE

JP29

NC

M2GL_UART_RE_B

RS422_RE_B

VDD : Power / RXD, RX, D : Input / TXD, TX, R : Output

4.5. RS-422/RS-485 通信設定セレクタ (JP30~JP33)

JP30~JP33 は、CON18 に RS-422/RS-485 の規格に対応したデバイスを接続して OBC と通信する際に設定するインタフェースです。
ジャンパーソケットは下表を参考に、対応するデバイスに合わせた設定にしてください。
デフォルトは JP31 にジャンパーソケットが挿入されています。

JP30.svg
REF 説明

JP30

Driver の終端抵抗の有無を選択できるインタフェースです。
Driver を終端する場合はジャンパーソケットを挿入してください。

JP31

Receiver の終端抵抗の有無を選択できるインタフェースです。
Receiver を終端する場合はジャンパーソケットを挿入してください。

JP32

Transceiver の Y 端子と A 端子を短絡可能なインタフェースです。
半二重で通信する場合、ジャンパーソケットを挿入してください。

JP33

Transceiver の Z 端子と B 端子を短絡可能なインタフェースです。
半二重で通信する場合、ジャンパーソケットを挿入してください。

半二重での通信で終端する場合は、JP30 または JP31 のどちらかへジャンパーソケットを挿入してください。

4.6. Versal GTYP セレクタ (JP34)

JP34 は Versal の高速シリアル通信信号である GTYP の接続先の切り替えが可能なインタフェースです。
CON6 (USB Type.C) を利用して SmartLynq+ モジュールによる Versal の高速デバックおよびトレースを行いたい場合は、ジャンパーソケットを挿入してください。
上記を行わず、CON11 に接続した FMC モジュールで対象の GTYP を評価を行いたい場合は、ジャンパーソケットを挿入しないでください。

JP34.svg

4.7. Versal I2C セレクタ (JP35~JP37)

JP35~JP37 は、I2C0 にマッピングされた Versal LPD MIO を、FMC モジュールで使用したい場合に使用するインタフェースです。
FMC モジュールで使用したい場合、ジャンパーソケットを挿入してください。
Versal LPD MIO がレベルシフタ (IC24) を介して、CON11 に接続した FMC モジュールへ接続されます。
ただし、対象の Versal LPD MIO は CON12 にも分岐しているため注意が必要です。
JP35~JP37 へはデフォルトで 2 x 3 サイズのジャンパーソケットが挿入されています。

JP35.svg

4.8. Versal Bank 502 電源セレクタ (JP38~JP41)

JP38~JP41 は、Versal LPD MIO の電源ドメインを切り替えることが可能なインタフェースです。
デフォルトは JP40 の電源が選択されています。
電源の割り当ては下表を参照してください。
ここで選択した電圧が CON12 にも供給されます。
なお、CON10 (Ethernet) または CON19 (CAN) を使用する場合、1.8V 以上の電圧を選択してください。

JP38.svg
REF ピン名称 説明

JP38

VDD_3V3_C

Dev Board の主電源から生成される +3.3V 電源

JP39

VDD_3V3_M

OBC で生成された +3.3V 電源

JP40

VDD_1V8_M

OBC で生成された +1.8V 電源。約 0.5A の電流制限あり。

JP41

VDD_1V2_M

OBC で生成された +1.2V 電源。約 0.5A の電流制限あり。

4.9. Versal CAN セレクタ (JP42~JP44)

JP42~JP44 は、CON19 を利用して Versal と CAN 通信がしたい場合に使用するインタフェースです。
CON19 に CAN 対応デバイスを接続して Versal と通信したい場合は、ジャンパーソケットを挿入してください。
ただし、ここで使用している Versal LPD MIO は CON12 にも分岐しているため注意が必要です。
JP42~JP44 へはデフォルトで 2 x 3 サイズのジャンパーソケットが挿入されています。

JP42.svg

4.10. Versal CAN 終端セレクタ (JP45~JP46)

JP45~JP46 は CAN の終端抵抗の有無を選択できるインタフェースです。
CAN の終端抵抗が必要な場合は、ジャンパーソケットを挿入してください。
デフォルトは 1 x 2 サイズのジャンパーソケット 2個が挿入されています。

JP45.svg

4.11. Versal MIO 通信方向セレクタ (JP47~JP48)

JP47~JP48 は、CON12 に接続されている Versal PMC MIO 0 および Versal PMC MIO 1 の通信方向に合わせて設定するインタフェースです。
対象の MIO は CON12 までの間にレベルシフタ (IC27) を介しているため、MIO の通信方向に従ってレベルシフタの通信方向を設定する必要があります。
下表に、ジャンパーソケットを挿入または抜去した場合の、CON12 から見た入出力の方向を示します。
デフォルトはジャンパーソケットが挿入されていません。

JP47.svg
REF Target MIO Jumper Socket CON12 Pin Direction

JP47

PMC_MIO12_3V3

挿入

Output

抜去

Input

JP48

PMC_MIO37_3V3

挿入

Output

抜去

Input

4.12. Versal Bank 302 電源セレクタ (JP49~JP52)

JP49~JP52 は、Versal HDIO の電源ドメインを切り替えることが可能なインタフェースです。
デフォルトは JP49 の電源が選択されています。
電源の割り当ては下表を参照してください。
ここで選択した電圧が CON14 にも供給されます。

JP49.svg
REF ピン名称 説明

JP49

VDD_3V3_C

Dev Board の主電源から生成される +3.3V 電源

JP50

VDD_3V3_M

OBC で生成された +3.3V 電源

JP51

VDD_1V8_M

OBC で生成された +1.8V 電源。約 0.5A の電流制限あり。

JP52

VDD_1V2_M

OBC で生成された +1.2V 電源。約 0.5A の電流制限あり。

4.13. IGLOO2 Bank 5 電源セレクタ (JP53~JP56)

JP53~JP56 は、IGLOO2 MSIO (Bank 5) の電源ドメインを切り替えることが可能なインタフェースです。
デフォルトは JP53 の電源が選択されています。
電源の割り当ては下表を参照してください。
ここで選択した電圧が CON15 にも供給されます。

JP53.svg
REF ピン名称 説明

JP53

VDD_3V3_C

Dev Board の主電源から生成される +3.3V 電源

JP54

VDD_3V3_M

OBC で生成された +3.3V 電源

JP55

VDD_1V8_M

OBC で生成された +1.8V 電源。約 0.5A の電流制限あり。

JP56

VDD_1V2_M

OBC で生成された +1.2V 電源。約 0.5A の電流制限あり。

4.14. FMC モジュール I/O電圧セレクタ (JP57~JP58)

JP57~JP58 は、FMC モジュールに接続される Versal XPIO および IGLOO2 MSIO (Bank 8) の電源ドメインを選択できるインタフェースです。
CON11 の VADJ 端子へも同様に供給されるため、ここで選択した電源ドメインで通信が可能となります。
他の電源セレクタと異なり、Switching Regulator の Feedback 抵抗を変化させることで電圧を変化させているため、JP57 と JP58 の両方にジャンパーソケットを挿入した場合、意図しない電圧となることに注意が必要です。
デフォルトは JP58 へジャンパーソケットが挿入されています。

JP57.svg
REF 電源ドメイン

JP57

1.2V

JP58

1.5V

5. Jumper Default List

REF Function Default

JP13~JP18

Versal FPGA JTAG

1-2

1-2 : FTDI

2-3 : FMC

JP19~JP21

Versal UART0

1-2

1-2 : MIO

2-3 : EMIO

JP22~JP24

Versal UART1

1-2

1-2 : MIO

2-3 : EMIO

JP25~JP29

IGLOO2 UART

1-2

1-2 : FTDI

2-3 : RS422

JP30~JP33

RS422/RS485 TERM

JP31 only

JP30 : Driver Termination Resistor

JP31 : Receiver Termination Resistor

JP32 : Short circuit between Y and A terminals

JP33 : Short circuit between Z and B terminals

JP34

CON6 HSDP EN

ON

OFF : Disable ( Connect to FMC )

ON : Enable

JP35~JP37

FMC I2C

ON

OFF : Disable ( Connect only to CON12 )

ON : Enable ( Connect to FMC )

JP38~JP41

Versal VCCO 502

JP40

JP38 : VDD_3V3_C

JP39 : VDD_3V3_M

JP40 : VDD_1V8_M

JP41 : VDD_1V2_M

JP42~JP44

CAN

ON

OFF : Disable ( Connect only to CON12 )

ON : Enable ( Connect to CON19 )

JP45~JP46

CAN TERM

ON

OFF : OPEN Termination

ON : 120ohm Termination

JP47

Versal PMC MIO 0 DIR

OFF

OFF : From CON12 to Versal

ON : From Versal to CON12

JP48

Versal PMC MIO 1 DIR

OFF

OFF : From CON12 to Versal

ON : From Versal to CON12

JP49~JP52

Versal VCCO 302

JP49

JP49 : VDD_3V3_C

JP50 : VDD_3V3_M

JP51 : VDD_1V8_M

JP52 : VDD_1V2_M

JP53~JP56

IGLOO2 VDDI 5

JP53

JP53 : VDD_3V3_C

JP54 : VDD_3V3_M

JP55 : VDD_1V8_M

JP56 : VDD_1V2_M

JP57~JP58

FMC VADJ ( Versal VCCO 703 / IGLOO2 VDDI 8 )

JP58

JP57 : 1.2V

JP58 : 1.5V

ON : Insert Jumper / OFF : Remove Jumper